chosuido: ヨル「ほらやっぱり、最高に似合うよ!」小夜子「えーーーーーーーーっ!」 ロゥさんのコスプレショップの試着室でわたしは声を上げた。こんなの絶対似合っているはずがない。 ヨル「じゃー
chosuido: ヨル「ほらやっぱり、最高に似合うよ!」小夜子「えーーーーーーーーっ!」 ロゥさんのコスプレショップの試着室でわたしは声を上げた。こんなの絶対似合っているはずがない。 ヨル「じゃー小夜子さんはこーいう服が着たい! みたいなのってないの!?」小夜子「特にないです」 わたしの返答にヨルさんの目が見開かれて、こんどは、ヨルさんの「えーーーーーーっ」の番。 少なくともコスプレショップにあるような服を着たいとはふつう、思わないだろう。 ロゥ「服選びってのは、自分を他人にどう見せたいか、って意味合いもあると思うけどねー」 試着室の外からロゥさんの声がした。 どう見せたいか。 そもそも見られたくないなあ。透明とかいいな。 それが無理でもみんな同じ服を着たらいいのに、と思う。 そういえば学生時代は楽だったな、制服っていいものだった。 ヨル「制服!? い、いいね! ちょっと待ってて! ロゥさんっ!」ロゥ「あるよッ!」 えっ、わたし、制服なんて口に出してたかなあ。 わたしにスカートの妙に短い制服を着させようとするヨルさんを撃退するのに精一杯で、ささいな違和感に言及することなんて、すっかり忘れてしまったのだった。 -- source link