k-nakama: 皇居のお濠に面して、 1938年(昭和13年)にできた、 第一生命相互館(現・DNタワー21)。 . 高層部分は、 後の再開発によるものです。 . 日本の建築史において、 最後
k-nakama: 皇居のお濠に面して、 1938年(昭和13年)にできた、 第一生命相互館(現・DNタワー21)。 . 高層部分は、 後の再開発によるものです。 . 日本の建築史において、 最後の様式建築、と呼ばれ、 一見、古典的な風貌を纏っていますが、 実は、 基礎工法や設備計画などで、 最新の工法が、数々試みられている、 当時の最先端にして、 戦前の日本の建築技術の到達点、 とも言われています。 . また、その一方で、 いわゆる洋館風の装飾がほとんどない、 きわめてシンプルな外観。 . 左右対称の構成と、巨大な列柱、等々。 . その、あまりにも厳めしい古典主義が、 ナチス・ドイツやイタリアの、 いわゆる「ファシズム建築」との類似性などを、 指摘されたりもしています。 . 確かに、大きくて、堅牢で、 ちょっと威圧的。 . シンプルな外観は、 後の近代建築に通じるようにも見え、 また、 それにふさわしい最新の技術が集められていながら、 その構成から、どこか古典的にも見える。 . きわめて多義的で、 いろいろな見方ができるところが、 なかなか味わい深い。 . そんな第一生命相互館は、 第二次大戦後、占領軍に接収され、 総司令部(GHQ)が置かれることになります。 . 「ファシズム、軍国主義との戦い」、「正義の戦争」、 等々と標榜していた人たちが、 占領軍となるや、 「威圧的」な「ファシズム建築」に入居するなんていうのも、 これまた、なかなか味わい深い。 . http://knakama.seesaa.net/article/388077240.html . -- source link
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