k-nakama: この人の影響を受けていない建築家というのは、 存在するのだろうか、と思ってしまうぐらいに、 建築の歴史に、巨大な爪跡をのこした、 巨匠、ル・コルビュジェ。 . 既存のルールを破壊
k-nakama: この人の影響を受けていない建築家というのは、 存在するのだろうか、と思ってしまうぐらいに、 建築の歴史に、巨大な爪跡をのこした、 巨匠、ル・コルビュジェ。 . 既存のルールを破壊しながら、 常に前進し続けた人だったわけですが、 それは自分がつくったルールでも、 例外ではなかったようです。 . 世界中の建築家が彼の影響を受け、 彼がつくり出したルールを厳格に守って、 大して面白くもない建築を量産しているのを尻目に、 そのルールをつくった本人は、晩年になると、 真っ先にそのルールを破壊して、 次の時代の扉を開く、 新しい、自由な境地に到達してしまいます。 . 全く身勝手で、 まさに、これぞ天才って感じです。 . そんな感じで、 その影響を受けている建築家は、 世界中にたくさんいるのですが、 その教えを直に受けた、 いわゆる直弟子は、というと、 そんなにたくさんはいません。 . 日本人の直弟子は、3人しかいません。 . その3人は、それぞれ別々の時期に、 彼に学んでいるわけですが、 その本人自身が、 生涯にわたって、常にスタイルを変え続けていました。 . ということは、当然、 どの時代に教えを受けたかによって、 その教えは、 全く違ったものだったのではないかと思います。 . そして、その違いが、 3人の弟子たちの、後の活動に、 大きな影響を与えているみたいなのが、 彼らの建築を観ると、 なんとなくわかって、とても面白い。 . 日本人としては、一番最後の弟子、吉阪隆正。 . 自らがつくったルールを破壊し、 新しい、自由な境地を模索し始めた頃の、 巨匠に学んでいます。 . その吉阪隆正による、アテネ・フランセ。 . 紫とビンク…。 . 色もすごいのですが、 そのド派手な色が、 コンクリート打ち放しの、荒っぽい壁に、 直に塗られているのが、またすごい。 . すぐ脇の壁は、 ビカビカに光る、ステンレスになっているし。 . これを街中につくってしまうのは、どうなんだ、 と思ってしまいそうなのですが、 ただ、ずっと観ていると、 なんとなく、よく観えてくるから不思議。 . 三角形の窓や、 壁面に穿たれた、文字型の穴も、 可愛く感じてきます。 . 南米なんかにありそう。 . 日本人ばなれした建築美。 . スタイルというよりも、 何でもありという、 アティチュード(態度・姿勢)を学んだ、 という感じなのかもしれません。 . -- source link