ggiizzmmoo:餅のこと(1)イバライモとココナッツミルクの雑煮───────────────────────────────────終戦から4年後の12月初旬。グアム島で潜伏生活を送っていた横
ggiizzmmoo:餅のこと(1)イバライモとココナッツミルクの雑煮───────────────────────────────────終戦から4年後の12月初旬。グアム島で潜伏生活を送っていた横井庄一さんも暦がずれてしまってはいるが、お正月を迎えている。暦はもとより、日本とは全てにおいてかけ離れた常夏の島にいても、モチのない正月は考えられないと横井さんは餅を用意した。材料は全てジャングルから調達している。イバライモと呼ばれる長芋をつぶしパンの実を混ぜ四角に成形。バナナの皮に包んで蒸すと粘り気が出てちょうど餅のような感じがしたという。干した川海老で出汁をとったココナッツミルクにイバライモの餅を入れ、茹でたヤマイモの葉を青菜の代わりに入れて、お雑煮にした。焼いた川海老を2本程添えると、お正月の気分じゃないの、と著書の中で語っている。慎重が服を着ているような横井さんでも正月は心うかれ警戒心が和らいだ様だ。カズノコ代わりに食べた毒ガマガエルの卵で毒にあたり三日三晩(つまり三ヶ日全部)のたうち回ったらしい。以来、浮かれては命取りになると自分を戒めたという。 正月記事アーカイブ④ -- source link