彼女の子宮は 焦げた匂いがした うまれるはずだったこどもたちは皆死に、痙攣する未来像 片方だけのソラマメだれかがつぶせと言い放つ 遺伝子はひどい躁鬱状態前後不覚の塩基配列 つないでいたはずの端から端
彼女の子宮は 焦げた匂いがした うまれるはずだったこどもたちは皆死に、痙攣する未来像 片方だけのソラマメだれかがつぶせと言い放つ 遺伝子はひどい躁鬱状態前後不覚の塩基配列 つないでいたはずの端から端まですべての指は、ばらばらになってうるさい 結び目は見た目からすれば意外なほど簡単に ほどける いつだってスイッチをもたされた すすめもどれとまれ 口から ぼくの声が きこえる その声に違和感をおぼえ、大層気色が悪くなったが だれもそれに気付きもしなかったみなそれがぼくの声だと思い込んでいる 罪はいい加減 赦されるのにも飽きて肩はもう脚のことも忘れてる 腕の側面でトビラを押す 進むべき道はもうなくくらやみが真下に水平線をひいた “さあさあ!さあさあ!” すすめもどれとまれ 骨から ぼくの声が きこえる 「知ってる?ぼくたちの声って、お父さんとお母さんの声が混ざったものなんだ。だから、こうも気持ちが悪いんだよ」 鼻をつまんで ぼくは一気に飛び降りたちょうどプールに飛び込む子供みたいに やまない雨もあけない夜も終わらない苦痛も かくじつにある今までなかっただけで おちて、おちて、右はまるで左のようになった ぶつかる寸前、ビョークの歌をおもいだし、 -- source link
Tumblr Blog : sui-zakki.tumblr.com