cojicoji-jp: 能生まで足を延ばさなかったので糸魚川経由で白馬に上るのは少し無理があるかなと思い妙高高原、野尻湖方面へ向けて出発した。なんせ向かうのが長野だからどの道を選択しようと峠は免れな
cojicoji-jp: 能生まで足を延ばさなかったので糸魚川経由で白馬に上るのは少し無理があるかなと思い妙高高原、野尻湖方面へ向けて出発した。なんせ向かうのが長野だからどの道を選択しようと峠は免れない、いっそのこと切りたった山々が望めればやる気も出るのだがダラダラと続く上り坂に出発して直ぐに飽きた。朝ごはんを通りがかった牛丼屋で軽くすませ先を急ぐ、長野には東山魁夷館と言うはやる気持ちがあり昼ごろには長野に到着しゆっくりと時間をつかいたいと考えていた。妙高高原、野尻湖もナンマン像もわき目もふらず長野市街を目指した、野尻沢峠666mを超え更に坂を上る、峠とは頂上のことではないのだなと落胆しコンビニでしばし休憩を取った。休憩を取ったコンビニから少し上ると本当の峠を越え下りへと変わる、休憩中地図を開いたが頂上がどの辺りか気にするばかり先をちゃんと見ていなかった、右へ反れると長野市街であることはわかっていたが交差点名や目印は把握していない、長野市街と言う標識が出てくるだろうとガンガン下り坂を下って行く。標識がなかったか見落としたかはわからないが道間違えたっと直感的に思って一旦停車した、だがここでスマホを立ち上げて地図を開き間違いに気づいても上って戻ることは面倒なのでしない、ならばと取りだしたスマホを起動せずポケットに戻しまた坂を下る、途中で適当に右に反れようかとも思ったがこう言う場合さらに遠回りになる気もしたので下の国道まで一気に下った。坂を下りきっても国道18号線が続き長野市街へとリンゴ畑の道が延びる、沿道には沢山のリンゴの直売所が建っていてさながらアップル通りと行ったところだ。こんな大型トラックの行き交う排気ガスだらけのリンゴ畑で育ったリンゴを誰がすき好んで買うのだろうと思いながら遠回りした分を取り戻すかのように先を急いだ。丘の上の東山魁夷館まで上ると汗だくで駐輪すると同時に残っていたコーラを一気に飲み干した、汗をふき、呼吸を整え、目薬をいつもより多く差す、はやる気持ちを抑えてイザ館内へ。東山魁夷の作品は長野、せとうち、市川をはじめ、国立、宮内庁や山種などが主に持っているが国内にこれだけの作品があるにも関わらず一度に会すことは殆どない、何年も前に東京国立近代美術館で生誕100年東山魁夷展が行われたが、生誕100年にして出し惜しみかと思った記憶がある、いつか東京で大規模な東山魁夷展が開催されることを願っているのだが、海外の絵画をまとめきるのに国内の絵画をまとめるにはハードルが高いのだろうかと何となく思っている。オルセー美術館展のような素晴らしい展覧会を開催できる国立新美術館で東山魁夷展開催を死ぬ前に一度みてみたいものだ。とにかく全部、全部見たいのに数十点しかみることが出来ないのは実に悩ましい、美術館によっては年間パスポートみたいなものがあるが交通費はついてこない、地方の美術館にそう何度も足を運べる人はそうはいない、生きているうちにすべてをみるのは不可能だ、東京で開催される展覧会を地味に通い数多くの作品をみる、モネもマネもゴッホも待ってはくれない、ただただ流れ作業的にみるのみだ。いつかAmazonやgoogleと行った巨大企業がスペースコロニーを作りあげ、世界中の美術品をコロニー内に並べる、そんな展覧会が開催されることを夢にみる。長野の東山魁夷館では若い頃の作品、デッサンを中心に楽しめた、デッサンは自分を見つめ直す為にもはずせないと言うようなことを残していたが、若い頃はどんな気持ちでデッサンしていたのかなと考えながら拝見した、画家本来の作品とは違い、東山魁夷の実直な人柄が出ているものも多くみることができた。館内を何往復してもいいくらいなんだが、目が限界をむかえ東山魁夷館を後にする。善光寺の参道、仲見世を通りを長野駅へと向かう、お腹が空いたことだし何か食事をと考えるもここは善光寺門前、ここで蕎麦を食わずに素通りとはもったいないかなと思い少し引き返して十割蕎麦を食べた。長野の蕎麦屋は昼しか営業しないところが殆どで入ったときには閉店時間だったが最後の客として対応してくれた、蕎麦はぶっちぎりで美味しいものを食べたことがあるので味に関しては割愛する。そうそう腹なんて膨れればいいんだったと長野の蕎麦に満足し長野駅まで向かう、反対方向から見たことのある外国人のカップル、函館港でみかけ挨拶を交わしたふたりだった、お互いまた会ったねというような顔をしまずは目で挨拶をする、人が行き交う横断歩道で停車することなく軽く挨拶をしてすれ違った。長野駅に着くも目的はない、急いで長野まで来て東山魁夷館でどっと疲れた、駅前のベンチに腰をかけてスマホをいじる、明日は松本城へ登城だなと考えると少しでも先へ進んでおこうかなと言う思いが出てきた。なんせ松本までの道のり地図を見る限り道がぐにゃぐにゃで今日よりも坂が続くことが容易に想像がついた、そしてその先も上高地や乗鞍などの名高い山岳が続く、あまりにも計画をもっていないので少しでも早く松本に入って選択肢を多めに残すのが得策だろうと長野市街から先を探った。ちょうど千曲の良い場所にインターネットカフェを見つけたので千曲まで足を延ばすことにした。 -- source link