Fumie Gallery
noriyuki
cozy village
spiro-spero
mcnorthernlad
niceupskirtviews
第十七夜 三皿目 ねぎ豚今宵は男の昇進祝いらしい。男は脂身をうまそうに食べている。おからを入れて下ゆでしたバラ肉はしつこさがなく、男の口にことのほか合うようだ。そのおからを炊きあげたのが、さっきの卯の
第十八夜 四皿目 ハラミ丼肉汁の落ち着いたころを見計らって、ふみえはハラミステーキを切って温かいごはんにのせる。「やっぱり肉はおいしい」。同級生は、おなかいっぱいだ、食べ過ぎだと言いながら、ステーキを
第十八夜 三皿目 湯豆腐「湯豆腐。このシーズン初鍋だわ」。「鱈も入れる?」。「もちろん」。豆腐だけの湯豆腐は潔いけれど、冷え込む日には、脂がのった鱈のやさしい味わいがうれしいものだ。すっかりカラダの芯
第十八夜 二皿目ふろふき大根の鶏皮みそ添え黒板を見ている同級生に「滋養たっぷりのふろふき大根、どう?」。熱々の大根を盛り、鶏皮と昆布のうまみが溶けた煮汁をたっぷり注ぎ、鶏皮みそと柚子を添える。箸をつけ
第十九夜 パーティー会場設営都内某所にふみえ食堂の看板がかかった。会場の中ではなにやらパーティーの準備をしているようだ。美術担当店員が壁にふみえ食堂の由来と本日のメニューを張り出している。なになに&h
第十九夜 「ふみえ食堂」カウンター初公開!とあるスタジオ。写真担当店員、美術担当店員、文章担当店員が、ふみえを囲んでカウンターの前に集合。この日、ふみえは注文があれば、包丁1本さらしに巻いて、何処なり
第十七夜 一皿目 卯の花女がやわらかいまなざしで卯の花を食べている男を見て、小さく笑う。いつもはてきぱき注文するのに、「お祝いだから、あなたが選んでいいわよ」と言った結果の卯の花なのだ。ふみえ自慢のし
第十六夜 五皿目 クラシックプリン「えーっとプリン」。予想外だったので、ふみえはちょっと驚いたけれど素知らぬ顔で「生クリームどうします?」。「なしで」と青年。プリンを皿にあけると、甘いカラメルソースが
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